Wi-Fiの電波が届きにくい場所がある時の解決策② 「メッシュWi-Fi」

Wi-Fiの電波が、Wi-Fiルーター1台だと届かない、広いエリアでWi-Fiを使いたい、場所を移動して使いたい、という場面はありませんか。そんな場合に効果的な「メッシュWi-Fi」について紹介します。

■「メッシュWi-Fi」ってなに?
メッシュWi-Fiは、複数のルーター(ノード)が相互に接続し、
網目(メッシュ)のように広範囲をカバーする無線ネットワークシステムです。
最適な通信経路を自動選択し、速度低下や接続切れを防ぎながら安定したWi-Fi環境を提供します。

■どんな良さがある?
網目状に電波がつながっているので、
通信経路のどこかで障害が発生しても、障害地点を迂回し正常に通信できるなど、
障害に強く信頼性が高いのが特長です。
また、自動で通信経路を構成するので、ネットワーク構成に悩まずに導入できる利点もあります。

■使い方は?
相互接続可能な「メッシュWi-Fi」の標準規格「Wi-Fi EasyMesh(イージーメッシュ)™」
に対応している機器であれば設定がカンタンにできます。EasyMeshに対応しているかご確認下さい。

EasyMesh の場合、利用したいWi-Fiネットワーク機器の EasyMesh 機能を有効にして、
ご利用になりたい場所に設置して電源を入れることで、「メッシュWi-Fi」として動作します。

お手持ちのWi-Fiネットワーク機器が「メッシュWi-Fi」非対応で、
「メッシュWi-Fi」対応の機器で揃えることが難しい場合は、中継機の導入をおすすめします。

■コストは?
・電波を網羅させるため複数のノードが必要となり、導入コストが高くなりがちです。
 導入時にヒートマップを作成するなどしっかりと電波状況を確認し、適切に配置することで効果的に設置できます。

■デメリットは?
・旧型の機器は対応していない
・他社製の機器同士では接続できない場合がある

■「メッシュWi-Fi」と中継機との違い
中継器は比較的安価に導入でき、ある程度決まった場所まで電波を延ばすような用途であれば有効です。
他方、電波のエリア間を移動する場合は自動で電波の切替えがされないため、注意が必要です。

メッシュWi-Fiの場合は、対応している機種が限られているため、導入に費用がかかる場合があります。
電波のエリア間の移動は得意で、自動的に最適な電波への切替を行う事ができます。

■まとめ
Wi-Fiルーター1台で電波が届かない、広いエリアでWi-Fiを使いたい、場所を移動して使いたい、
という場合はメッシュWi-Fiがおすすめです。
Wi-Fi 6に対応しているような新しいWi-Fiルーターでは、メッシュWi-Fiにも対応している機種が増えてきました。
ネットが不安定なことで業務効率が下がっているようでしたら、一度Wi-Fiルーターの買換え、
メッシュWi-Fiの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

メッシュWi-Fiの導入をご検討の際はベイシステムへご相談下さい。Wi-Fi電波の計測などもあわせてご提案致します。